田村山安養寺

安養寺は真言宗智山派のお寺です
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真言宗とさまざまな行事についての心得や由来について。
 真言宗習山派とはどんな宗派なのでしょう
安養寺
私たちの総本山は智積院(ちしゃくいん)と言い、京都の東山七条にあります。智積院は足利時代の中頃、興教大師ゆかりの根来山内の寺院のーつとして創建されました。歴史は流れ、頼瑜(らいゆ)僧正(1226-1304) など多くの学僧が出ましたが、この勢力に目をつけた豊臣秀吉によって火を放たれ天正13 年(1585) 、山内の堂塔伽藍は灰燼に帰してしまいました。
弟子とともに難を逃れた智積院の能化(のうけ=長老)であった玄宥(げんゆ)僧正は、その16年後、慶長6年(1601) 、徳川i家康により、現在の京都東山に寺院を寄進され、五百佛山根来寺(いおぶさんねごろじ)智積院を再興したのでした。そして、明治'33年(1900)真言宗智山派の総本山となったのです。こうして弘法大師の教えは高野山から興教大師の根来山に、そして学山智積院へと脈々と伝えられました。現在、智積院は全国3000の末寺を擁する真言宗智山派の総本山です。
 弘法大師はどんな人なのでしょう
安養寺
空海は平安時代初期の僧。「弘法大師J の名で知られる真言宗の開祖。俗名は佐伯眞魚(さえきのまお)と言い日本天台宗の開祖最澄(伝教大師)とともに、旧来のいわゆる奈良仏教から新しい平安仏教へと日本仏教が転換していく流れの劈頭に位置し、中国から真言密教をもたらした。能書家としても知られ、嵯峨天皇・橘逸勢と共に三筆のひとりに数えられます。
 興教大師はどんな人なのでしょう
安養寺
興教大師覚鑁上人(こうぎょうだいしかくばんしょうにん)は弘法大師の教えを再興するとともに、学徒を養成し、後に「新義J といわれる真言宗の教学を確立しました。このため、真言宗中興の祖とお呼びします。真言宗智山派の寺院で宗祖・弘法大師と中興の祖・興教大師の両祖大輔の御尊像をお祀りし「南無大師遍照金剛」「南無興教太師」とお唱えするのはそのためです
 真言宗のお葬式の大切な心得は何
・真言宗におけるお葬式の意味
わたしたちが、お葬式をとり行うことの意味は、お釈迦さまが浬繋(ねはん)におもむかれたのと同様に、亡くなられた方を、さとりの世界である涅槃へと送りだすことにあります。
真言宗における根本の教えは、即身成仏(そくしんじょうぶつ)ということにあります。即身成仏とは父母からうけたこの生命と身体において、現世にさとりを得て仏と成ることであり、その証しとして僧侶は
伝法灌頂(でんぽうかんじょう)という僧侶になる儀式において、大日如来より伝わる秘密の印契(いんけい)と真言、そして血脈を授かります。これと同様に真言宗のお葬式では、導師によって亡くなられた方に対して、大日如来より相承した秘密の印契と真言と血脈を授けます。そしてこれを引導(いんどう)と称して葬儀の根幹としています。まさに導師による引導によって、亡くなられた方は大日如来と一体となり、安寧なるさとりの世界へと送りだされるのです。
 真言宗のご法事の大切な心得は何
・真言宗におけるご法事の意味
一周忌や三回忌などの年回の法要は、追善法要または回向法要などと称します。これは、亡き人の安寧を願い、同時に多くの人の苦しみを除くために、わたしたちが善い行いを為すことによる功徳を、亡き人や現に苦しむ人たちへと振り向けることを、廻向(えこう)とか追善(ついぜん)と称することによります。
・法要における作法の意味(合掌・焼香・華・灯明)
仏さまやお墓の前で両手を合わせることを「合掌」と言います。この姿は、心より仏さま(仏宝)や、仏さまの説かれた教え(法宝)、そして信仰を同じくする仲間(僧宝)の「三宝」に帰依することを意味します。また、法要における
「焼香J は、その香りが全体にすばやく広がり、その場を荘厳することから、仏さまの智慧が広く行き渡ることを、お供えする「華」はその美しさから、仏さまの慈悲心や智慧のすばらしさを、捧げる「灯明」はその光が闇を照らし出すことから、仏の智慧が煩悩の闇を払うことを、それぞれ意味します。
よく檀信徒のみなさんから「ご焼香は何度すればいいのですか」といったご質問が寄せられますが、仏前では合掌をもって心より三宝に帰依し、また焼香によって仏さまのお力や功徳が亡き人へと届くことを念ずるのが肝要です。それ故、回数などにこだわる必要はありません。
 お塔婆を建てることの意味
安養寺
塔婆は卒塔婆ともいい、古いインドの言語である梵語のストゥーパを音写したもので、仏塔などと訳され、その起源はお釈迦さまの遺骨である仏舎利や遺灰を納めて祀った塔とされています。仏塔や塔婆を建てることの意味は、ひとつには仏塔や塔婆の持つ功徳をご先祖さまへと振り向けることにあります。
・祖霊信仰
日本における祖霊信仰のおよその基本は死の穢れを帯びた死者の霊は時を経ると共に浄められ、やがて神的存在へ先祖霊として昇華して、家や子孫を護り、利益を与えるものとして祀られると言うものです
 お施餓鬼とはどんな行事
お施餓鬼法要とは文字通り「迷いの世界に落ちている(供養されることのない)多くの精霊(餓鬼など)に食物を施す」法会であるとともに先祖を回向する法要です。餓鬼の姿を想像してみますと自分とはかけ離れた姿、形であり、自分は餓鬼ではないし、なりもしないと思います。しかし、自身の心中にある「限りない物欲」を追求する時、我々は他者を思いやる気持ちを忘れ自分本位になり、人を傷つけてしまいます。その姿はまさに餓鬼そのものではないでしょうか。物欲に支配された心を洗い、清らかにしていく布施の修行、言い換えれば人間らしく生きていく道を教えてくれるのが施餓鬼会なのです。
 お盆とはどんな行事
安養寺
孟蘭盆は梵語の「ウランバナ」の音写で「ウランバナ」は、これは倒懸(さかさにかかる)という意味です。近年、古代イランの言葉で「霊魂J を意味する「ウルヴァン」が語源だとする説が出ていますが、梵語の起源から考えると可能性が高いと思われます。日本におけるお盆の場合、お精霊さまと呼ばれる各家の祖霊が一年に一度、家の仏壇に還ってくるものとして盆の期間中、盆供として毎日供物を供えます。それと同時に、無縁仏となり、成仏できずに俗世をさまよう餓鬼にも施餓鬼棚や精霊馬を設ける風習があります。
・新盆の迎え方
お盆にはご先祖さまを祀る「精霊棚」を飾り、13 日の夕には「迎え火」で先祖の霊をお迎えします。新盆のお宅では特別な棚を飾り、新仏をお迎えする所が多いようです。お亡くなりになった方の御霊が初めて家に戻られる特別な機会ですので住職に読経を依頼し、親族やお世話になった方々をお呼びするのもよいでしょう。お迎えした先祖の霊は15 日もしくは16 日の「送り火」にて再び浄土へお送りします。お盆のお迎えの仕方は各地区により違いがありますので、ご不明な点はお寺までお問い合わせください。
 お彼岸とはどんな行事
彼岸とは煩悩を脱した悟りの境地のことで、煩悩や迷いに満ちたこの世をこちら側の岸「此岸」と言うのに対して、向う側の岸「彼岸J と言います。「彼岸会」は雑節の一つで、春分・秋分を中日とし、前後各3 日を合わせた7 日間のこと。また、この期間に行われる仏事のことです。暦の上では最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸明け」俗に中日に先祖に感謝し、残る6日は悟りの境地に達するのに必要な6つの徳目、六波羅蜜を1 日に1 つずつ修めるためとされています。(注、六波羅蜜とは布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧の6つの実践徳自のこと)
・初彼岸の迎え方
お仏壇やお墓をきれいに掃除してお彼岸を迎えましょう。古来より春に「ぼたもち」秋に「おはぎ」を仏前に供えるのが習わしとなっています彼岸会には家族そろって参加するとともに、お慕参りがよい供養となります。また、初めての彼岸を迎える仏のいるご家庭では、親族や知人がお参りにくることも多いので来客を迎える準備が必要となります。
 年回忌法要とはどんな行事
室町時代頃に13の忌日(7日×7、100日、1年、3年、7年、13年、33年)が定まり、お導きの仏さとして十三仏(不動、釈迦、文殊、普賢、地蔵、弥勒、薬師、観音、勢至、阿弥陀、阿閦、大日、虚空蔵の仏さま)が配当され、精霊は施主の勤めるご法事を縁として十三仏を順次巡り、それぞれの仏・菩薩の徳を授かり、子孫に福徳を施してくださると信じられてきました。そこで、今日でも特に功徳があるとされる年回(1年、3年、7年、13年、33年など)の故人の命日に、年回忌法要を行い故人の冥福や菩提のために法要を営むことが大切とされています。年回忌法要では、亡き人の遺族が施主となって、仏さまに焼香・花・飯食(供物)・燈明・卒塔婆などを供養し、導師(僧侶)が、その善行の功徳が故人(精霊)の冥福や菩提のためになるように読経や修法を行います。亡くなった後に、追って福徳を施し故人に代わって善行を修するための供養なので「追善供養」といい、功徳を故人の冥福や菩提のために廻らし向けるので「追善廻向(ついぜんえこう)」ともいいます。
 お仏壇について
お仏壇は元々、奈良時代に天武天皇が、諸国の家々に仏舎をつくり、仏像・お経を置きなさいという勅を出したことが始まりと言われています。現在のお仏壇は仏さまを上段におまつりし、その下にご先祖さま・故人のお位牌・故人の戒名が書かれた過去帳をおまつりする形になっています。そのお仏壇の前で手を合わせることによって、仏さま・ご先祖きま・故人とのご縁により今の自分があるのだ、ということに感謝することが大切です。それによってお仏壇が、日々の心のよりどころとなるのです。
・飾り方
真言宗智山派で推奨するお仏壇の飾り方は、上段より中心に「ご本尊さまJ (通常大日如来)右脇に「弘法大師」左脇に「興教大師j あるいは「不動明王」をおまつりします。その次の段には中心に、故人の戒名・俗名・命日が記された「過去帳」その右脇にご先祖さまの戒名を重ね入れる「繰り出し位牌」、左脇に故人の位牌をおまつりします。その次の段に「六種供養J と言われるお供物をお供えします。「六種供養」とは「お水」「お香」「お花」「お線香」「ご飯」「お灯明」のことで、この六種をお供えすることで「六波羅蜜」という正しい六つの行いをすることになるのです。そしてこれが供養の心につながるのです。
 お位牌って何
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「お位牌J は故人の戒名を記しておまつりするものです。そして戒名は、故人が仏弟子として仏の世界に旅立った時のお名前になります。仏となった故人に手を合わせるときに、その戒名が記された位牌がその礼拝の対象となるのです。
 お仏壇を購入、移動、廃棄したい時には
お仏壇を廃棄する時は住職が魂抜きの修法を行います。また、新しいお仏壇が安置されましたら魂入れ、新しい場所に移動したらご遷座の修法を行います。詳しいことは住職にご相談ください。廃棄の場合、その後新しいお仏壇を購入した時は、古いお仏壇は仏具店などで引き取ってもらえる場合があります。お焚き上げ等については住職にご相談下さい。
 お墓について
・墓参の作法
まず本堂にお参りしてから自分の家のお墓にお参りするのが良いでしょう。お墓にはお供えとして、お花・お線香・お供物(果物、洗米など)・お水を持参します。お墓を掃除する道具を持参して、お墓をきれいにすることも大切です。先ずはお墓を掃除してお花・お供物を供えます。そしてお墓にお水をかけて線香を点し 、お数珠を手にかけ、合掌してご先祖さまをご供養しましょう。お供物はお参りが終わったら持ち帰るようにお願い致します。また、お花や紙の燃えるごみ以外のものは必ず分別をお願いいたします。缶やびん・ペットボトルはできる限りお持ち帰り頂きたいのですが、捨てる場合には必ず空にして中を洗って下さい。特にコーヒー、ジュース等の容器は虫がわき、大変困っております。お墓はいつでも清潔に保ちたいものです。
・お墓を新しくしたい時には
お墓を新しくしたいときには住職と施主、石材屋の三者で相談致して決めます。また、工事完了した時点で吉日を選び開眼供養を致します。
年回表を参考にご供養をなさって下さい。